入れ歯の洗浄にキッチンハイターを使ってもいい?正しい洗い方を解説

  • 2026年1月20日
  • 2026年1月23日
  • 入れ歯
入れ歯の洗浄にキッチンハイターを使ってもいい?正しい洗い方を解説

入れ歯の汚れや黒ずみが気になると、「キッチンハイターで漂白すればきれいになるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、台所用の漂白剤は入れ歯には刺激が強すぎるため、使用は避けるべきです。この記事では、入れ歯洗浄で気をつけたいNG行為や黒ずみの原因、そして正しいお手入れ方法についてわかりやすく解説します。

キッチンハイターは使ってもOK?【入れ歯洗浄で気をつけること】

キッチンハイターなど漂白剤の使用はNG

入れ歯の臭いやカビが気になると、台所用の塩素系漂白剤でつけ置きしたくなるかもしれません。しかし、濃度が強いとプラスチック部分が傷みやすく、金属のバネがある場合はさびの原因にもなります。その結果、変色やざらつきが生じて汚れが付着しやすくなり、合わなくなったり修理が必要になったりすることがあります。自己判断での漂白剤使用は避けた方が無難です。

通常の歯ブラシ・歯磨き粉の使用はNG

普段の歯みがきと同じ感覚で、歯磨き粉と歯ブラシを使って入れ歯をこすってしまうことがあります。しかし、歯磨き粉の多くには研磨剤が含まれており、入れ歯に細かな傷がついてしまう場合があります。硬い毛のブラシや力を入れすぎた磨き方も変形を招く恐れがあります。傷部分に汚れが残ると着色や臭いの原因となってしまいます。

お湯で洗うのはNG

汚れをしっかり落としたいからと、熱いお湯で入れ歯を洗ったりつけ置きしたりするのは禁物です。高温にさらされるとプラスチックが反りやすく、やわらかい裏打ち材や接着部分も傷みやすくなります。わずかな変形であっても傷みが出たり外れやすくなったりして、入れ歯の再調整や作り直しが必要になることがあります。入れ歯の洗浄には水かぬるま湯を使いましょう。

入れ歯の黒ずみの原因

細かな隙間に黒い汚れが沈着している

入れ歯の溝や合わせ目だけが黒く見え、洗っても線状に汚れが残ることがあります。これは凹凸部分に歯垢や食べかすが残りやすく、そこに茶渋やたばこのヤニなどの色素が染み込むためです。一度沈着すると黒ずみや臭いが続き、家庭での洗浄では落としきれないことも少なくありません。隙間への色素沈着は入れ歯の黒ずみ原因として多く見られます。

入れ歯の金具部分の酸化

部分入れ歯の金具が黒っぽくくすみ、その周囲まで暗く見えることがあります。金具は材質によって水分や空気、唾液の成分と反応し、酸化による変色が起きやすいものがあります。表面が変化すると汚れも付着しやすくなり、こすっても元の色に戻りにくいことがあります。このように、金具の黒さは単なる汚れではなく金属自体の変色の場合があります。

カビ(黒カビなど)

外した入れ歯を湿ったまま放置していると、黒い点や膜のようなものが増えてくることがあります。これはカビが原因で、湿気が続く環境ではカビが繁殖しやすく、歯垢やたんぱく質の汚れが残っていると定着しやすくなります。カビが生えると黒ずみや臭いが発生し、口の中が荒れやすくなる場合もあります。口が乾きやすい人に起こりやすいため、特に注意が必要です。

(キッチンハイターを使わない正しい)入れ歯の黒ずみを落とし方

入れ歯用ブラシでこすり洗いをする

漂白剤を使わずに自宅で黒ずみを減らしたい場合は、入れ歯専用のブラシを使ったこすり洗いが基本です。専用ブラシは形状が工夫されており、入れ歯の表面や溝に当たりやすく、歯垢や着色汚れを効率よく落とすことができます。ただし、力を入れてこすりすぎると入れ歯に傷がつき、かえって汚れが再付着しやすくなってしまうので、注意が必要です。こすり洗いは「力を控えめに」行いましょう。

入れ歯洗浄剤に漬ける

ブラシで洗っても黒ずみや臭いが残る場合は、入れ歯洗浄剤を使った浸け置きが効果的です。洗浄剤の成分がたんぱく質の汚れや着色を浮かせ、ブラシでは届きにくい細かな溝にも作用します。指示どおりの時間で浸ければ改善が期待できますが、金具付きの部分入れ歯は製品によって向き不向きがあり、効果に差が出ることもあります。入れ歯の種類と製品の表示を確認して選ぶことが大切です。

歯科医院で入れ歯の黒ずみを落としてもらう

自宅での手入れを続けても黒ずみが残る場合や、汚れの沈着なのか材質の変色なのか判断しにくい場合は、歯科医院での清掃をおすすめします。歯科では専用の機器や研磨剤を使って沈着汚れを落とし、入れ歯の合い具合や傷み具合も同時に確認できます。清掃はもちろん、原因をはっきりさせるためにも、一度専門家に診てもらうと安心です。

さいごに

入れ歯の黒ずみが気になっても、キッチンハイターなどの漂白剤や熱いお湯、研磨剤入りの歯磨き粉は入れ歯を傷めてしまうため使用は避けましょう。日頃のお手入れでは、入れ歯専用のブラシで力を入れすぎずにこすり洗いをし、入れ歯洗浄剤での浸け置きを組み合わせるのが効果的です。それでも落ちない黒ずみは、汚れの沈着だけでなく金属の酸化やカビが原因の場合もあります。自己判断で無理に落とそうとせず、歯科医院で原因を確認してもらうことをおすすめします。