矯正を検討している人にとって気になるのは「方法」や「費用」ではないでしょうか。
歯科医院や治療方法によって値段も異なるため「どの方法がいいの?」「費用は最適なの?」と悩んでしまう人も多くいます。
矯正治療を行うなら自分に最適な方法や費用で治療をしたいですよね。
本記事では、矯正治療の種類や方法、また費用について詳しく解説していきます。
歯科矯正にはどんな種類があるの?
1期治療
1期治療とは、子どもの成長期に行う矯正治療のことを言います。一般的には、乳歯が生え替わる前の7〜9歳頃から、永久歯が生え揃う前の12歳頃までの期間を指します。小児矯正の1期治療では、成長期の子どもの骨が柔らかいうちに、あごの発育を促して正しい位置に整え、永久歯が生えやすい環境を作ります。
1期治療では、顎の成長を利用してこれから生える永久歯がきれいに並ぶスペースを作る目的があります。
2期治療
永久歯が生え揃ってからもしくは、大人に行う矯正治療のことを言います。2期治療では、歯が並ぶスペースがない場合は歯を抜き、永久歯を正しい位置に動かします。
矯正装置を用いて歯を移動させ、綺麗に並べ、最終的な噛み合わせを整える目的があります。
それぞれの治療方法の違いは?
矯正治療には、以下の4種類の治療方法があります。
ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表面にブラケットといわれる装置を付け、そこにワイヤーを通し、歯を動かしていく方法です。最も歴史が長く、症例数も多い安心・安全な治療法と言われています。難しい歯並びから簡単な歯並びに対応しているのが特徴です。しかし、歯の表側に装置が付くため装置が目立ちやすい、むし歯になりやすい、食事や歯磨きがしにくい等のデメリットもあります。近年では、目立つ金属の装置やワイヤーだけでなく、歯の色と同じ半透明の装置(レジン・プラスチック)や白いワイヤーも使用されます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明のマウスピース型の装置を使用し、歯並びを治療する方法です。「矯正」と言えば、ワイヤーや金属の装置の目立つ、外せない装置をイメージする方もいると思いますが、マウスピース矯正は金属の装置を使用しません。マウスピース矯正の特徴は、「目立たない」「取り外して歯磨きや食事ができる」ことです。他にも、金属アレルギーの方でも矯正が出来ること、金属の金具で口の中を傷つけてしまうことがないことがメリットとして挙げられます。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側に装置を付ける矯正方法です。矯正装置は口を大きく開けない限りは見えず、全く気付かれることがない方法です。芸能人や接客業など表に立つ仕事の方、矯正していることを知られたくない方に人気の方法です。目立たないメリットがある反面、装置に舌が当たり、発音には影響が出たり、装置に慣れるまでは食事がしにくいなどのデメリットもあります。
部分矯正
歯並びの悪い一部分に矯正装置を付け、歯並びを改善する方法です。全体的に行う矯正治療と比較して、部分矯正は費用や違和感を抑えることができます。しかし、歯並びや咬み合わせが顕著にずれている場合は、治療の適応外となります。
それぞれの治療にはどのくらいの期間と費用がかかるの?
矯正治療の費用と期間は、年齢や症例、治療方法によっても異なります。ここでは大人の矯正にかかる平均的な値段と期間を紹介していきます。
矯正の治療期間
大人の矯正治療の期間は、歯を並べるまで約2年〜3年かかると言われています。子ども矯正治療に比べると治療期間は長くなります。歯を並べるためには、矯正装置を使って少しずつ歯に力をかけ、少しずつ歯を動かします。急激に力をかけて、歯を早く動かすと、力に歯が耐えられずにダメージを負ってしまうため、一定の治療期間が必要になります。
費用の平均
大人の矯正治療にかかる費用の平均は、以下の表の通りとなります。
ワイヤー矯正(表側矯正) | 70万円〜110万円 |
裏側矯正(舌側矯正) | 100万円〜150万円 |
マウスピース矯正 | 40万~100万 |
部分矯正 | 30万円〜60万円 |
費用は治療の各医院の料金設定や地域、矯正種類と範囲によって異なります。
多くの医院で、金額設定が一番高いのは、裏側矯正(舌側矯正)のケースが多く、部分矯正が一番安い料金設定です。マウスピース矯正も、メーカーやプランによって金額が異なります。
矯正治療は基本的に保険適用外ですが、医療費控除の申請が可能なこともあるため、実質負担を減らすこともできるケースがあります。
まとめ
矯正治療は子どもだけでなく、大人でも年齢に関係なく治療は可能となっています。歯並びを治すことは、見た目のコンプレックスを解消するだけでなく、虫歯や歯周病の予防や、正しく噛むことによる健康面のメリットもあります。
また、歯科医院によって考え方や対応している治療法、費用も異なります。
歯並びが気になる方は、よく調べ、検討し、気になる歯科医院に相談してみましょう。