気になる歯の黄ばみを綺麗にする方法とセラミックにするメリット

着色を除去して本来の白さに「クリーニング」

歯を白く綺麗にするためには、PMTCと呼ばれる歯のクリーニングが効果的です。

PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleanig」を指します。

つまり「専門家による機械的歯面清掃」のことです。

専門家というのは歯科医師や歯科衛生士を示しており、専用の機械を使用してクリーニングをする処置を行う立場をいいます。

PMTCの目的は、歯垢や着色などの汚れのほかに、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムの除去を行うことです。

このバイオフィルムは粘着性の高い汚れのため、普段のブラッシングだけでは完全に落としきれません。

そのため、家庭用ではなく歯科医院での施術を受けることで、歯本来の白さを手に入れることができます。

また、歯面がつるつるになると新たに歯垢が付着しにくくなるというメリットもあるため、虫歯や歯周病の予防が可能です。

汚れを除去して歯面研磨をかけたあとは、9,000ppmという高濃度のフッ素を塗布します。

フッ素を取り入れることで歯質の強化が期待でき、さらなる予防効果を発揮できるでしょう。

薬剤の効果で内側から白く「ホワイトニング」

みなさんは、お茶やコーヒーを飲むと歯に着色がついた経験はありませんか?

歯の表面が着色する理由は、色素成分がペリクルと呼ばれる唾液由来の保護膜に付着することで、茶渋となり黄ばみになってしまうためです。

ほかにも加齢によって薄くなったエナメル質のせいで、中の象牙質の色が目立ち、黄ばんだようにも見えることがあります。

前者の場合は表面的な着色のためPMTCで取り除くことが可能ですが、後者のような内部からの着色にはホワイトニングが有効です。

ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素などが入った薬剤を使用して、内部まで浸透させながら内側から白くします。

 

ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

オフィスホワイトニング

歯科医院での施術で、時間は1時間ほどかかります。

1セットにつき約10分間の照射を3回繰り返しますが、回数を重ねていくことで効果を感じることができるでしょう。

歯科医師や歯科衛生士が担当するため、なにかあってもすぐに対処してもらえる点がメリットです。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医師の指導を受けたうえで、患者自身が自宅で行うホワイトニング法です。

1日2時間薬剤を塗布したマウスピースをはめて、それを2週間行います。

長期的にホワイトニングを続けることで、効果が持続しやすい点がメリットだといえるでしょう。

差し歯も白く出来る?

では、人工物である差し歯は白くすることができるのでしょうか?

結論から言うと、差し歯はクリーニングやホワイトニングをしても白くすることができません。

現在、自分の歯でない場合は、より自然な白さが再現できるセラミック治療をおすすめします。

もし、銀歯を入れている方で歯ぐきの黒ずみが気になる方は、メタルフリーの材料であるセラミックを取り入れてみてはいかがでしょうか。

セラミックのメリット

セラミックは保険治療でできる銀歯とちがい、自費診療になります。

金属を使用しないことから、金属アレルギーの方でも安心です。

天然歯のような自然な白さを再現できることから、審美性に富んだ材料だといえるでしょう。

銀歯だと歯ぐきに黒ずみが生じる可能性がありますが、セラミックにはその心配がありません。

接着性に優れており、2次カリエスの不安も少ないことから需要度がとても高くなりつつあります。

 

さらに、通常のセラミックよりも強度に優れているオールジルコニアは、より審美性に優れている素材です。

人工関節などに使用されていることから、安全面も高い素材だといえるでしょう。

また、歯をあまり削りたくないという方には、表面だけセラミックで施すラミネートベニアという治療法もあります。

気になる方は、歯科医師に相談してみてください。

さいごに

歯科医院では、痛みや腫れ、出血などから起こる虫歯や歯周病の治療以外にも、相談することで改善できるお悩みはたくさんあります。

人前で思いっきり笑えない、顔を近づけることに抵抗があるなど、口元のコンプレックスや気になる点がある方は、歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。

もし悩みを解消できれば、今よりも充実した生活を送れるようになるかもしれません。