子供の歯には抜ける順番がある!

子供の歯が抜ける順番は決まっているの?

我が子の成長は嬉しいものです。お口周りも、顎が成長したり歯が生えたりと様々な変化が起こります。まだ赤ちゃんの頃に「いつ歯が生えてくるのかな」「前歯が生えてきた!」などと楽しみにしていた方もいるのではないでしょうか。歯が生えてくる時にも順番があったのを覚えていますか。それは、乳歯から永久歯へと生え変わる時期も同様です。この記事では「歯が抜ける一般的な順番」について説明します。

【歯の生え変わる順番】

下の前歯(6〜7歳頃)→上の前歯(7〜8歳頃)→3・4番目の乳歯(10歳前後)→一番奥の乳歯(11歳前後)

乳歯の奥には、6歳臼歯(永久歯)が生えてきます。さらに14歳頃までに、第二大臼歯と呼ばれる歯がその後ろに生え、全ての永久歯が生えそろう事になります。

他の子より抜けるのが遅い?

体の成長では、成長曲線などでこどもの成長の一般的な傾向が示されています。グラフを見て少し当てはまらなかったりすると、必要以上に心配になったり気になってしまうような経験をされたことがある方もいらっしゃるでしょう。

歯の場合も体の成長と同じように、乳歯の抜ける順番には傾向があります。とはいえ、こどもの成長は個人差が大きいものです。歯が生え変わる時期や、生える順番が前後するというのは良くあります。しかし、次のような場合には注意しなければならないこともあります。

①乳歯が抜けない、永久歯がなかなか生えてこない

乳歯が抜ける一般的な時期はとっくに過ぎているのに、ぐらつきもなく全く抜ける気配がないことがあります。また乳歯が抜けて大分時間が立つのに、なかなか永久歯が生えてこないこともあります。このような場合、本来は顎の骨の中に埋まっているはずの永久歯が、生まれつき欠如しているという可能性もあります。これは歯科医院でレントゲン写真などを撮って確認することができます。

②乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた

乳歯がグラグラしてはいるものの、完全に抜ける前に永久歯が見えてくることがあります。自然に抜けてくれれば良いのですが、なかなか乳歯が抜けない場合、生えてくる永久歯や歯並びに影響してしまうことがあります。気になるような場合は、一度歯科医院で相談してみてください。

生え変わりの時期に注意すべき点とは?

生え変わりの時期は、お口の中が最も複雑な環境になる時期です。小さな乳歯と大きな永久歯が混在し、歯と歯の間には段差が生じます。この時期のことを「混合歯列期」と言います。段差のところには汚れや食べかすが溜まりやすいだけではなく、歯磨きもしにくいところです。また、少ししか見えていないような生えかけの歯は、歯ブラシも上手く当たりません。この時期に虫歯ができてしまうことも多いため、仕上げ磨きや磨き残しのチェックをしてあげると良いでしょう。さらに、生えたばかりの永久歯は柔らかく虫歯になりやすい状態のため、注意してください。永久歯はこどもが一生使う、とても大切な歯です。もう生え変わることはありません。毎日の入念な歯みがきと、親御さまのサポートが重要です。

さいごに

いかがでしたか?ここまでこどもの歯の生え変わりについて説明してきました。一般的な順番を参考に、こどもの成長を見守り、気になる時は念のため歯科医院で見てもらいましょう。しかし、親としてこどもにしてあげられることはそれだけではありません。こどもの頃から歯科医院に通う習慣をつけてあげてください。歯科医院は怖いところでも、虫歯になってから行くところでもありません。何もなくても定期的に通い、フッ素塗布やシーラントなどで虫歯や歯周病を予防するための場所だと教えてあげましょう。同時に、お口周りや歯並びなどが正常に成長できているかどうかも確認してもらえるため、対応が必要な時には早く気が付き対処することが可能になります。こどもの頃に身に付いた習慣は、大人になっても無理なく続けれられるものです。こどもが長く健康な歯で過ごせるように、歯が生えたら定期検診へ通うようにしましょう。